コロナ禍に負けない文化活動、リアルとリモート両面から
● 新型コロナ渦に悩むこんにち、会場に聴衆を大勢集める従来型の歴史講演会等の開催が、たいへん困難となっています。これでは、このような文化事業が廃れてしまうおそれがあります。そこで、十分に対策をとりつつ(たとえば屋外の)安全な場所で、少人数の講座を開き、その模様をWEB中継する方式で、これまで以上の効果をもたらす活動ができないか考えました。
● リアルな講座をWEB配信することで、来場できない人も、自宅のパソコンやスマートフォンで視聴でき、さらに視聴エリアが全国に世界にと広がります。現在、ほとんどの大学でリモート学習がなされていて、技術的には問題のないレベルにまで達しています。ちょうどこの6月に、会場の楽蔵ぴあので三密を避ける屋外のテラス席「こもれび回廊」が完成し、たとえば「うたごえ喫茶」などの小規模な集まりを開けるようになっています。
● 楽蔵ぴあの催事カウンシルでは、2009年より「Study Cafe」と称し、地元で活躍される方々の各種講座を53回開催してきました。そのうち、歴史ものが約20回と人気を博しています。今回の企画は、この歴史シリーズを独立発展させ、組織も新しい陣容に整えました。特別顧問の先生方・編成委員のご協力をいただき運営し、講座回数を定例化いたしました。
● こうした楽蔵ぴあの催事カウンシルの活動は、2021年9月から、装いも新たに「信州フォーラム事務局」にすべて継承・移管することとなりました。主な会場も、松本の中心地といえる県の森の中にあるあがたの森文化会館(旧制松本高校校舎)となります。
● たいへんに困難な時代ですが、リアルな講座の模様をWEB中継配信することで、さらに大きな輪に広げることができるものと確信します。この地の活発な歴史研究を絶やすことなく更なる発展を目指し、成果を一般市民へ伝える「橋渡し」の役割を担って広げていこうというものです。信州の歴史研究の深化と周知に貢献できれば幸いに存じます。
(2021年8月29日 / 藤 惇)
【 会の構成 】
● 特別顧問 小松 芳郎 (松本市文書館特別専門員 信濃史学会会長)
● 特別顧問 百瀬 新治 (安曇野市文化財保護審議会会長)
● 編成委員 山崎 泰 (松本第一高等学校 元校長 信濃史学会会員)
● 編成委員 平林 厚美 (『安曇誕生の系譜を探る会』会員)
● 編成委員 山田 まゆみ (歴史愛好家)
● 編成委員 大和 雅美 (中学校講師 豪州研究者)
● 代 表 藤 惇 (元 学習研究社=QAKKEN=雑誌編集長)
● 協 力 茶房楽蔵ぴあの(松本市新村881)
■ 事務局 松本市中央1丁目2番7号402
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